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ジュヴレ・シャンベルタン グラン・クリュとプルミエ・クリュの差について考える。

ニュイ・サン・ジョルジュのプルミエ・クリュ、レ・サン・ジョルジュ
グラン・クリュに特級申請しているようだが、もう一つグラン・クリュに値する
プルミエ・クリュがあるとすれば、クロ・サン・ジャックを挙げる人が多いと思う。

そもそも『なぜクロ・サン・ジャックはグラン・クリュではないのか?』と思うほど
評価が高いし、アルマン・ルソーに至ってはシャンベルタンクロ・ド・ベーズに次ぐ
畑としてクロ・サン・ジャックをあげている。

ジャスパー・モリス氏のブルゴーニュ大全によると、1855年の格付けでラヴァル博士は
シャンベルタンクロ・ド・ベーズを特級とし、一級畑の筆頭にクロ・サン・ジャックを
置いているらしい。つまり、マジやシャペル、リュショットなど現在高い評価を得ている
グラン・クリュより、クロ・サン・ジャックを上だと考えていたんです。

もっと言えばラヴァル博士はマゾワイエール、ラトリシエール、シャルム(下部)
マジ(下部)、シャペル(下部Les Gemeauxジェモー)は2級格付けにしているのです。

そして話戻って『なぜクロ・サン・ジャックはグラン・クリュではないのか?』というと
シャンベルタン&クロ・ド・ベーズという別格の畑から少し離れたラヴォー渓谷に
位置していることが大きな一因で、そうするとその周りにあるクリマがグラン・クリュに
なれたこともうなづけるのではないでしょうか?
もう一つは、多くのプルミエ・クリュ同様、当時の所有者がグラン・クリュ申請に
消極的だったと聞きますが、ほかにも諸説あるようです。

とここまで書いて何が言いたいのかと言うと、、
ジュヴレ・シャンベルタンのプルミエ・クリュもまた上手に選べばグラン・クリュに
負けないワインに出会えるに違いないという事。

特にラヴォー渓谷のプルミエ・クリュは評価が高く、クロ・サン・ジャックはお値段も
高いが、カズティエラヴォーエストゥーネルなどそこまで高騰していないワインを
選べるのではないでしょうか?

ではまた近いうちにカボットでグラン・クリュと優良なプルミエ・クリュを比べる会を
やりたいと思います。



Bourgogne Winebar Cabotte
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