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ニュイ・サン・ジョルジュ北側(ヴォーヌ・ロマネ側)のテロワールについて考える。

ワイン業界で働くようになり、ブルゴーニュについて勉強せねばと買った『ブルゴーニュワインの故郷 コート・ドール 黄金丘陵』、、
この本で色々学ばせていただきましたがその中の一節に、、

『北半分はヴォーヌ・ロマネと地続きの斜面であり、斜面の形も土質構成も似ている。
基本的に、底土のバヨカス階石灰岩質と沖積土である。北端のレ・ダモドのワインはヴォーヌの村のものと全く変わりない。』~ブルゴーニュワインの故郷 コート・ドール 黄金丘陵 柴田書店より~

とあり、このことがずっと気になっていました。

もちろん『ブドとマルコンソールは隣接しているからブドはお買い得ですよ』的なことは
何度も話してきましたが、実際ニュイ・サン・ジョルジュの北側からだんだん味わいがニュイ・サン・ジョルジュらしくなると味覚として実感出来たことは正直なかった気がします。

そもそも論、北側のニュイ・サン・ジョルジュと南側のニュイ・サン・ジョルジュは丘陵が違うわけで普通に考えて北側はヴォーヌ・ロマネのテロワールと考えていいのでは?と思ってしまうわけです。


なのでここでひとつ、北側(ヴォーヌロマネ側)のニュイ・サン・ジョルジュを整理したいと思います。

まずプルミエ・クリュを北から順にいくと、Les Damodesレ・ダモード、Aux Boudots
オー・ブド、Aux Crasオー・クラ、La Richemone、ラ・リシュモーヌ、Aux Murgers
オー・ミュルジュ、Aux Chaignotsオー・シェニョ、Aux Vignerondesオー・ヴィーニュロンド、En la Perriere Noblotアン・ラ・ぺリエール・ノブロ、Aux Champs Perdrix
オー・シャン・ペルドリ、Aux Thoreyオー・トレ、Aux Bousselots、オー・ブスロ、
Aux Argillasオー・アルジラとなる。

このプルミエ・クリュが続く斜面の下には村名格のクリマが北から
Au Bas de Conbe オー・バ・ド・コンブ、Aux Barrieres オー・バリエール、Aux Lavieres オー・ラヴィエール、Aux Allots オー・アロー、La Petite Charmotte ラ・プティ・シャルモット、La Charmotte ラ・シャルモットと続いている。

ただ等高線を見ると途中から平坦な畑に変わるのでヴォーヌ・ロマネから連なる丘陵としてはオー・バ・ド・コンブかオー・バリエール辺りまでかと。


またこれをヴォーヌ・ロマネから見ていくと、オー・ブドはMalconsorts マルコンソールに、オー・バ・ド・コンブはLes Chaumes レ・ショームに、オー・レアはClos de Reas クロ・デ・レアに隣接している。


評価の高いプルミエ・クリュ、マルコンソールに隣り合うオー・ブドはお買い得とも言えるし、ニュイ・サン・ジョルジュの村名と隣接しているヴォーヌ・ロマネのプルミエ・クリュは標高が少し低く、他のプルミエ・クリュより評価が低いのもうなずける。



さて、結局は飲んでみなくては分からないということで近いうちにカボットで飲み比べる会をやりたいと思います。





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